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主任司祭より

「夜明けの太陽はわたしたちに臨みその歩みを平和に導く」 ルカ1:78

2014/02/03 上杉神父


太陽は、主キリスト。私たちと共に歩んでくださる方。一方で私たちも主キリストの旅に従って行かねばなりません。当時の弟子たちがそうであったように、時にはイエスが行くつもりの所や人の中へ先に遣わされ心細く感じることもあるでしょう。あるいはイエスが行こうとするところに、行きたくないと思って文句を言う時もあるでしょう。そんな時、マリアのように「我になれかし」答える勇気を祈り求めたいと思います。

ヨゼフに告げられた大天使ガブリエルの言葉は、「その子はインマヌエル(=共におられる神)と呼ばれる」でした。主イエスをインマヌエルとお呼びするのは他の誰でもなく私たちです。道に迷って一人になった時、探して肩に担ってくださることもあるでしょう。また、主が一人で私たちの救いのために険しい道を行こうとすることに気づいたら、私たちの方から主の道に従っていくことも大切な使命として受けています。

日本カトリック教会の常任司教委員会(岡田大司教他8名の司教)は、昨年12月7日に「特定秘密保護法」の強行採決に抗議する声明を安倍首相宛てに送りました。国会さえ行政の下に置かれることなど様々な欠陥を指摘され、特に憲法9条に反することの秘密裡の実行、原発問題の情報が公にされないことへの懸念などがありながら、性急な決定をしたことへの抗議でした。

司教団の意見や決定は、信者が守るべき信仰箇条ではありません。しかし司教様や司教団の教導を深く重んじるわたしたちは、こうした意見を真摯に捉え、キリストの導く平和の在り方を探し求める機会とせねばならないでしょう。「わたしは平和をあなた方に残し、わたしの平和をあなた方に与える」この主の言葉に信頼して祈りましょう。

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