『人生の旅路における要(かなめ)とは・・』
2014/11/30 宋神父
責めないでください。
風があるから、花が咲き、
花が散るから、実がなるのです。
落ちた花びらを持ち上げて、どうか泣かないで。
あの林の、あの青い森に
静かに座っている一羽の鷹よ。
どうか泣かないでください。
人生とは、喜劇でも悲劇でもない。
生きること、それにはどんな理由もないのです。
世間が私に聞かせた話は、富と名誉なのか・・
それはわからないけれど、
年月が私にくれた財産は、正直と感謝です。
吹かない風は、風ではなく、
年を取らない人は、人ではなく、
過ぎ行かない時は、歳月ではない。
世の中は、そのどんなことでも無限ではなく、
すべては遥か遠い雲の中に行く。
遠い昔に流れていった、私の若いあの時も、
ただありふれた日常の、一場面なのだ。
だから、過ぎ去った歳月を惜しむのではなく、
やってくる時間をすばらしく過ごしましょう。
残りわずかとなった今年を楽しみながら・・