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主任司祭より

『わたしの夏』

2017/06/04 加藤神父


さわやかな初夏を迎え、心もからだもうきうきしてくる今日この頃です。わたしには、夏を迎えるために二つの必要なことがあります。一つ目は、春先の雪割りです。待っていれば自然に溶け出す雪ですが、少しでも早く春が来るようにとの思いで、毎年スコップ片手にあちこちと雪を散らし、ついでに体力を養うための大事な行事です。雪がだんだん少なくなっていくのは気持ちのよいものです。

もう一つは、藻岩山登山です。まずは藻岩山に上ってみて道中体力が保てれば、今年も山登りができそうだと自信が湧いてきて、わたしの夏がやってきたといつも嬉しく思います。今月中旬の月曜日に藻岩山に行ってきました。今年初めての登山ですから、ゆっくりとしたペースで行きました。それが良かったのか、二合目を過ぎても息が切れることなく歩くことができました。そうすると神様のご褒美でしょうか、嬉しいことがありました。十三番目のお地蔵さん辺りにさしかかったとき、登山道の前方に、まるで私を待っていたかのようにエゾリスが立ち上がって静止しており、目と目が合ったのです。思わず『リスさんこんにちは』と声をかけると、手を合わせて祈っているかのように見えたリスは、はしゃぐように山側に走り寄ったかと思うと遠巻きにして私の周りを二回も周回して消えていきました。

カトリックでは十三という文字は縁起がよくないと忌み嫌う傾向にありますが、それは全くの迷信です。私には何か良いことの前触れとして、神様がエゾリスを派遣して下さったもののように感じられました。それが何なのか、楽しみにしています。

このようにして、今年の私の夏が始まりました。

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