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主任司祭より

『見守ってくれた山』

2017/10/06 加藤神父


今年の神学生合宿が8月中旬に開催されました。参加者は2人の神学生と候補者1人、それに司教様と神父3人でした。毎年山登りが恒例になっていますが、今年は道東の雌阿寒岳に登ることになっていました。私にとって15年ぶりの登山になりました。かつて年間35回も登った山ですから、一歩一歩足を運ぶ毎に、登山道が懐かしく記憶に蘇ってきます。しかしながら年齢には勝てず、少し登っては小休止の連続となりました。
山登りには、その人の性格、人となりが顕わになるように思える時があります。いくら若い人でも体力がある人でも山登りは苦しいものです。また、その時の体調にも左右され、初心者向けの山でも侮れません。一歩一歩確実に足を運ばなければ、山頂に近づくことはできません。皆と歩調を合わせることも大変なことです。団体登山では、最も遅い人に歩調を合わせることになっています。でも、自分は体力に自信があるからとか皆は遅いとかついつい思いがちになり、体力の消耗とともに不満が顔に出てくることになってきます。でも、そこを抑えて皆に同調させることが求められます。登山は、その人となりが確かめられる場でもあるのです。
教会運営においては、同じ信仰を持つ共同体であっても様々な考えを持っている方々がおられます。突出した意見をいきなりそれはダメだと排除するのではなく、どういう意図なのかを述べさせ、理解し合いながら導いていくことが大事です。
山登りは、そのことを通して私たちを大いに成長させてくれます。どうぞ私たちを見守って下さいとお願いすると共に、丈夫な体を創ってくれた創造主に感謝するだけです。

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