イエスは今日も生きておられる
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」
(マタイによる福音11章28節)
イエスは、私たちのすべての重荷を取り去り、私たちを慰めたいと思われているのです。
このみことばは、誰もが耳にしたことがある福音です。そして、そうであると信じているみことばです。それぞれが、人生の中で体験しているみことばです。この本の中では、このように“みことば”が生き生きと語られていきます。みことばが新たに、みことばをつなげていくようです。私たちの目が、心が神に向って開かれていくようです。わくわくするお話が、たくさん出てきます。“永遠の命をもたらすみことばによって、新たにうまれなければならないのです”“イエスとの親密さのうちに、聖霊による新しい命が、イエスから出るみことばの光と暖かさのうちに育ちます”
著者Sr.マルガリタはインド人で、ドイツの聖ヨゼフ姉妹会のシスターです。その会の総長は、「Sr.マルガリタは、神の愛の偉大な神秘を私たちに近づけようとしています」と言います。
カトリック教会の宝である“ご聖体”“みことば”“聖母マリア”そして“ゆるし”は本書でも幾度も登場します。ベースにあるのは“神は私たち一人ひとりを愛してくださっている”このことです。
この本に「人を愛するための必要条件は、自分自身を受け入れ、自分が神に愛されていることを知ることです。」とありました。共にいてくださる神、私たちに「恐れるな。私が共にいる」とおっしゃって下さる方です。私が神を忘れていても、神は私たちをお忘れになりません。私たちの全てをご存知です。私たちが心の底から神を呼び求めるならば、答えを下さる方です。ちょうど良い時に。
善き羊飼いと言われるキリストは、私たちが弱っているならば、力を与えたいと思われ、みことばを通して語りかけ、慰めてくださいます。病気や問題も、私たちを神ご自身へと近づけるために、神様は用いられます。
キリストと共に生きることを望むなら、みことばにもっと触れることです。そして、神を礼拝し、賛美し、感謝すること。この本は、ひとつのガイドになると思うし、Sr.マルガリタを通して呼びかけられていると思います。
“神は、その独り子お与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。”(ヨハネによる福音3章16節)
静まりの中で語りかけて下さる神よ、今日も私にあなたのみことばを聞かせて下さい。
Sr.マルガリタ・ヴァラピラ 著/ゲスマン 和歌子 訳/聖母の騎士社 刊/定価 1000円+税
更新日:2017年4月25日
執筆者
パトリシア
本が大好きな広報部員。夏は十勝にある広大な農地で畑仕事に精を出し、札幌と十勝を行き来しながら、晴耕雨読の日々をおくっています。
洗礼名について/パトリックの女性名。聖パトリックはシャムロック(アイルランド語でクローバーの意味)が象徴。アイルランドの守護聖人。