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パトリシアが選ぶお薦めの1冊 Recommended Books

フランシスコ教皇さまへ

この本は、世界中の子どもたちからのフランシスコ教皇(パパ様)への
・6つの大陸に住んでいる
・26の国の子どもたちから
・14の言語で書かれた
・256通の手紙によって
できています。

本の見開きには、左ページに子どもの質問と絵、書いた本人の国籍と年齢、右ページにパパ様の答えとサイン、上部にはヴァチカンの紋章があります。正式な文書と、私は受け取りました。

この子供たちの質問からわかる事のひとつに「子どもたちは世界の意味をわかろうとし、大人たちに協力を求めているということです」とありました。その言葉通りに、子どもたちの質問はシンプルです。ストレートです。子どもなりにこんなことを考えているんだな・・・・とほほえましかったり、心の中の奥深いところに、知りたい心を持っていることに驚かされ、真理を知りたいと考え、思っていると気づきます。パパ様の返事は、わかりやすい言葉でありながら深い答です。パパさまの言葉はシンプルです。それは、神様がシンプルだからです。パパ様のシンプルさの中に、神様のやさしさが表れています。と編集者が書いています。まさにシンプルなので心に入っていく。そんな感じです。

この本は、決して子ども向けに出されたものではないと思います。読んでいると「幼子のようにならなければ、天国へ入れない」というみ言葉を思い出させてくれます。もし私がここにある質問をたずねられた時にどう答えられるか?と考えてしまいました。パパ様の返事を読み、単純さの中にある深みを改めて知ることができます。子どもたちの絵も、私たちに教えてくれるものがあると思います。
私が心に響いた質問と答えを紹介したいと思います。

 

「神さまは世界を作る前、何をしていたのか?」  ライアン 8歳 カナダ

「何かを創る前に、神さまは愛していたのです。それが、神さまがしていたことです。神さまは愛していました。神さまはいつでも愛しています。神さまは愛なのです。」


「神さまは、どうやってぼくたちの話を聞くのですか?」 ライアン 7歳 アメリカ合衆国

「神さまは聞いています。でも、耳で聞くのではありません。神さまは私たちの心を聴くのです。必要なのは、心を神さまに向けてすっかり開くことです。ありのままの心を、神さまに向けて開かなければなりません。そうすれば、神さまは私たちの心の中にあるものを聞くことができるのです。」

 

 

質問と絵 世界の子どもたち/答え フランシスコ教皇/片柳 弘史 訳/ドンボスコ社 刊/定価 1200円+税

更新日:2017年7月26日


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執筆者

パトリシア

本が大好きな広報部員。夏は十勝にある広大な農地で畑仕事に精を出し、札幌と十勝を行き来しながら、晴耕雨読の日々をおくっています。
洗礼名について/パトリックの女性名。聖パトリックはシャムロック(アイルランド語でクローバーの意味)が象徴。アイルランドの守護聖人。



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